なんつーか、時代を作った人のひっそりとした終わり方というのを垣間見た気がする。
まあ、あれだけやりたいことやって、したいことは全部して、最後は綺麗な終わり方といえなくもない。虎の子というか自分の分身のようなダイエー株や関連企業株、貯えてきた不動産など全部吐き出して、それでも負債のほうがまだ多い。82歳という年齢を考えれば、息子たちに分与した資産はともかく個人に残された負債など彼が社会に与えた影響に比べると凄く小さいもののように思える。
戦後日本経済の高度成長を象徴する小売業者であり、その社長というのに留まらない存在感というのはあった。金の大きさが人間の大きさだとはまったく思わないが、その存在感の最後が資産をすべて失い、弁護士からも見放されるという侘しい姿であろうとは誰が予想しえただろ。人間、引き際のまずさが最終的な人物の評価に直結し、経過でどんなに頑張ろうと結末次第で「老害」や「無能」の烙印で終わる物悲しさというのは筆舌に尽くしがたいものがある。
最終的には、中内氏は千人の将の器だったのだろうなと思わずにはいられないエピソードがたくさん残った。前線で指揮する中内氏の最後の考えは、ダイエーは縮小しない、ということであった。味の素からやってきた鳥羽董さんが何とかダイエーを生き残ることができるようにと考えて打った布石を中内氏が理解せず全部ひっくり返してしまって勝負が決まった。あのとき鳥羽さんがやろうとしていたことは、いま思えばすべて正しかったといえる。当時6万人もいた社員を減らすための希望退職、44%にも及んだ不採算店舗の閉鎖、物流の最適化、大型店舗の開発、売却価値のある関連事業・不動産を切り離し負債を減らす財務リストラなどなど、ことあるごとに中内氏と鳥羽さんの考えはバッティングし、ついに鳥羽さんは会社を去った。鳥羽さんの打った手が、たとえ半分しか成功しなかったとしてもダイエーは生き残っただろう。
その後、高木さんが何かしたところでもう流れは止められない。せいぜい再生機構入りに抵抗してウザがられるぐらいか。もはや、現場の営業力をどう回帰させるかといったハンドリングの問題ではなく、ダイエーを時代の要請にあわせて財務面から再構築するという経営の問題だったといえる。現場のモラールが、とかそういう次元の話ではないと思う。
聞こえてくる話では、中内氏はいまなおダイエー株に固執しているという。さっさと死ねと言いたい訳ではない、ただ時代を創ったといわれた男の末路がこうだとして、彼の持っていた才能も叶えたかった夢も産業史に刻まれた功績もすべて「なかったこと」になるのが悲しいのである。おそらく「時代に対応できなかった経営者」との評で妥結するのだろうが、最後の最後まで中内氏は経営者だったのではなく、人望のある単なるおっさんだったのではないかと思わずにはいられない。自分の会社をまるで我が子のように可愛がる創業者ってのは、何だか子離れできない親のようであるという点で、確かに中内氏は凡人だったのかと思う。
「馬鹿や天才が、この世に存在することはまれである。
全てが我々凡人の世界である。
その中で半歩前に踏み出すことのできる勇気を持つ事が大切である」
中内功氏が82歳で財産を全部剥ぎ取られるのも凄い残酷だね。しかし、ヤオハンに続いてダイエーも結局分けわかんないワンマン経営でやられた。それだけ消費者も残酷ってこともあるし、元々スーパーの付加価値は安さと品揃えぐらいしかないから限界は見えてたは...
Linked from ダイエー創業者が丸裸 : Richstyles! at 2004.12.201.情報メディア・成長力ランキング2005 -ITmedia -------------------------------------------------------------- 2004年までの情報メディア業界の各種のデータを分析、情報メディアの全10業界について、成長性のあった業界から順に格付けを行った ------...
Linked from 近江商人の視点【1220-2】 : 近江商人 JINBLOG at 2004.12.20力(つとむ)氏
「功社長の口から『衆議独裁』という言葉が出た。協議してくれ、でも決めるのは自分だ、という発言だった。経営会議の場が一瞬凍りついた。私はすぐに反論した」
四条畷の薬屋時代を知っている人間からしてみれば
当初から結末は見えていた。というしかないのだが…
そういう意味で、今、隆盛を飾る多々の人々の末路も
なんとなく想像がつく。飛べる高度というものは、決まっているものだ。
半歩前に踏み出すとだいたい馬鹿って言われますね。
>半歩前に踏み出すことのできる勇気を持つ事が大切である
じゃあ馬鹿でいいんだ、あはははははははははhhahh
「安売り」という言葉の概念の半分以上は、
中内氏が生み出したもののような気がする。
まさかダイエーが外資やら民主党やらに「安売り」されるとはね…
因果なものですな。
ある程度の成功で育ったかな?ぐらいの小さな体ならば、
そこで停滞していても三代程度は生きていける緩やかな
死まで生き長らえるかもしれないけど、「ギャップ!ギャップ!
クソワロタ!!」よろしく巨体であればあるほど、動かずにいたら
床ずれやら何やらで体は痛み、死が早まる。だから巨体で
あるほど絶えず運動を続け…少なくともマッサージぐらい
は常に行う必要があるんでしょうな。
まぁよくわからんが長期政権を保持するのなら創業者の
役割だけじゃなく、2代目3代目の役割も同時に担える
才能がいるんだろうなぁ、と。
凡人、というよりか創業の才は非凡だったかもしれない
けど、2代3代的才が無能だったため、長期政権で合計
してチャラな凡人に落ち着いたんじゃなかろうかと感じ
ますです。
http://kiri.jblog.org/archives/001267.html
これにも通じるものがあるけど、一度成功した方法論で味をしめると、
どうしてもそれに拘ってしまうよねえ。普通の人は。
何故か引き際を見極められないんだよなあ。
俺はどうだろう。
どうしても年をとると、頭の回転が鈍り、
同じことをやりがちになる。
年取ったら、誰からも愛される、いいおじいちゃんでいたいけどなあ。
まああれだ、かつての流通という暗黒大陸に中内さんのともした火はあっという間に燃え広がっていまや大陸全土が火の海ってことで。
先駆者である評価は不変であると信じたい。その結果みんながしあわせになったかどうかは疑問だけど。
かつての業界みんなで日本みんなでしあわせになりましょう的な時代というか世の中はもう終わったんでしょうね。
中内氏が凡人だったというよりも、創業期と守成期には、異なる才能が要求されるのに、それができなかったという点だと思う。
どっちにしても、日本の小売に革命を起こした人間がこのような末路を迎えるのは、寂しいかぎりです。
小難しいコメントやつまらないコメントばかりというところに、「我等皆凡人」という趣を感じます。
やはり隊長は1歩前を歩んでいるのだなと・・・
中内氏が凡人だったというよりも、創業期と守成期には、異なる才能が要求されるのに、それができなかったという点だと思う。
どっちにしても、日本の小売に革命を起こした人間がこのような末路を迎えるのは、寂しいかぎりです。
時代への対応を誤ってしまったばかりにこの末路ですか・゚・(ノД`)・゚・
できれば"英雄"としてその経営者人生を終わらせてあげたかった人ですたよね・・・。
結局この人も「俺の会社」って考えのままなんだろうね、
自分の会社を自分が居ないと動かないように作って、死ぬまで手放さない、そんな会社は未完成な会社だと思うけど、どうなんだろ、
そんなのずっと舵握ってないと真っすぐ走らない船みたいなもんだと思う。
手放しでも真っすぐ走って、進路を変えたいと思った時にすぐ反応する、そんな船がいい船だと思うけど。
そうすれば船長が死んでもちゃんと目的地につくもんね。
たぶんあえてそうしない経営者ってのは会社を自己実現の道具程度にしか考えてないんだろうね、船の乗員や乗客のことなんか知ったこっちゃないんだろうね。
>>51
そう考えると、徳川家康と吉宗は無茶苦茶偉大だねえ。
徳川15代で有能なのってたったこの2人だけなのに、
350年もの泰平を実現した上に、明治期以降の
かなり無茶な富国強兵策にも耐えうる国力の蓄積を
果たしたわけだから。
ああそうだ中内氏の評価は、
海老好きの日本人のために
アジア中のマングローブを破壊した男、
ってことでいいんじゃないかと。
>>51
そう考えると、徳川家康と吉宗は無茶苦茶偉大だねえ。
徳川15代で有能なのってたったこの2人だけなのに、
350年もの泰平を実現した上に、明治期以降の
かなり無茶な富国強兵策にも耐えうる国力の蓄積を
果たしたわけだから。
ああそうだ中内氏の評価は、
海老好きの日本人のために
アジア中のマングローブを破壊した男、
ってことでいいんじゃないかと。
気の毒ではある>中内氏
がしかしダイエーは魅力ある店ではなくなっちゃったからなあ
品揃えとか
配下のマルエツは本体よりもモノがよくて頑張ってると思うが
それでもやっぱりイトーヨーカ堂とかマックスバリュへ行ってしまう
主婦(主夫)にとって「ワンダーランド」じゃないとね>売り場
いろんな意味で
最期の結果で人物評価が決まるなら今評価されるのは
有史以来ブッシュ唯一人か?そんな訳無い。
何を為してきたかで評価されるよ。
>73
そのようです。
↓
http://www.enjyuku.com/w/na_003.html
最近小売の覇者ってのがいない希ガス。
イトーヨーカドーも多くがFCの収入だし
イオンは売上高ばかりだし
ある意味10年後が楽しみな感じの業界。。。
でもあれだろ、そういうふうに中内氏を評価している切り込み隊長は、
http://diary.jp.aol.com/uvsmfn2xc/70.html
「少なくとも 中小企業育成という観点から見たら 『何も生まれてこない企画書』」
とか
「ベンチャーキャピタルの現場をまるっりご存じないとしか言いようがない」
とかけちょんけちょんな訳でしょ。
ていうか例によって理由が書かれていないけどね。
野球のチームを増やすとか減らすとかのどうでもいい騒ぎの後から
「妥結」とい単語使う人が増えたような気がする。
というかそれ以前には殆ど目にしなかった気がする。
知り合いで事業が軌道に乗り始めると「なんか飽きた。会社誰かに買ってもらって別の会社興そうかな」とかいう社長いるけど、中内氏もそうやって「起業家」やってれば大成功のうちに人生終わらせられたのかもしれん。
時代に対応できない男に二度目の成功はないかもしんないけどな。
知り合いで事業が軌道に乗り始めると「なんか飽きた。会社誰かに買ってもらって別の会社興そうかな」とかいう社長いるけど、中内氏もそうやって「起業家」やってれば大成功のうちに人生終わらせられたのかもしれん。
時代に対応できない男に二度目の成功はないかもしんないけどな。
>>93
ずいぶん昔から春ごろになると妥結妥結と新聞・テレビで
言っていたんだがな。興味がないと無いも同じもんなのだろうか。
巨大流通も年月経つと品揃えとか店構えとかなんか駄目になってきてしまうんだよね。
世代世代に合った感性で常にリプレースみたいのは必要不可欠なんかなあ。
戦争後に焼け野原になった時に店の棚とかを品物で埋め尽くしたい、
日本を豊かにしたいと思ったそうだが、その夢は夢で良かったんじゃないかな。
今の時代になにがしか繋がった物があるし、残った物もある。
同じような夢を持った有名無名の人も含めてね。
その時代時代に生きた記憶、忘れたくないものだ。
千人の将じゃなくて国士無双、天才の韓信とて終わりは無残だったよ。
兵どもが夢のあとさ。
ここで流れを無視した発言をするが、ダイエーは厳密には小売業者じゃない。不動産業者だった。バブル崩壊したあと、そうだなちょうど今から10年前ぐらいにはもう債務超過説ってのはあったしな。
流石にちょっとやそっとの経営の指針だとか采配のミスだけじゃ、堅実にやってるところはこうはならない。
高木が可哀想。
80年代のダイエー黄金時代を築いた伝説の人物が、かくのごとき辞任をするとは悲しい。
如何するつもりなんだろ?、回想録でも書くんですかね
でもまあ男の人生として特上なのは間違いないね。
悔いはないんじゃないかな。
ハッキリ云って羨ましい限りです。
絵に描いた様な栄枯盛衰はまるで平家物語のようで、もの悲しいけどね。
鳥羽さんのことをちゃんと書くのが隊長らしい。
鳥羽さんがダイエーに行ったときに「あ、たすかるんじゃないの?」って思ったんだ、けど、な。
>結局この人も「俺の会社」って考えのままなんだろうね、
企業のサイズ次第では、それもありではないのだろうか。
自分の会社を作ってみてそんな風に感じる今日この頃。
子離れか。。。難しそうだな。
人の引き際を考えされられることですね。
千葉の10億寄付(寄付先がどうこうではなく)の老夫婦が素晴らしく見えるのがまた寂しいことです。
株式会社って有限責任じゃないの?
「借りた金かえさないで債権放置してもらってる段階でそんな話じゃねー」
とかいうけど、債権者も潰れて完全にとりっぱぐれる
よりマシっていう経済的判断でしょ?
オーナーの経営責任だって言うけど
取締役会もあって、高い役員報酬もらったつーのに
平等に責任追及してんですかね?
ろくに退職金返さない頭取とかさ〜
馬鹿や天才が、この世に存在することはまれである。
ゆえに、発見した貴重な馬鹿や天才は
可能な限り尊重し、耐えがたきを耐え親しくするべきである。
その中で半歩前に踏み出し、あるいは退く勇気を持つ事が大切である。